コラム

社交ダンス物語

2019/01/04更新

社交ダンス物語 243 オンナのキモチ

 新年あけましておめでとうございます。年末・年始は家でゆっくり、TVを見ながらダラダラ宴会という方は少なくないのでは? このままでは猛スピードで『冬デブ』に向かってしまいます。えっ? もうなっているって? では、ダンスで痩せましょう。(笑)ダンスといえば、愛好家の方からこのようなコメントをいただきました。『競技選手のパートナーは、リーダー以外の男性とパーティーでは踊れない。』ある意味で、それは正解でしょう。ダンスパーティーで競技選手を見かけたら、技を仕掛けてくる方がいらっしゃいます。同じ人(リーダー)と何千回繰り返し練習しても踊れないのが現状、なのにパーティーでいきなり技をかけられて、うまく踊れる筈などありません。K市のダンスパーティーにて、サンバの曲が鳴った時、「待っていました!」とばかりに男の人がとんで来て、リバース・ロールをかけられたことがありました。ラテンは自由度が高いため、リハーサルなしじゃムリ。そもそも知らない人に後ろからぎゅっと抱え込まれるなんて、コワすぎ!(背骨が折れるっ!)

 社交ダンスは、男性のリードに合わせて女性は踊るもの。ダンスパーティーでは仕掛ける側(男性)が、腕試しをしたくなるキモチは分からなくもありません。でもパーティーは、競技会やデモとは違います。不特定多数の相手と、ぶっつけ本番。リハーサルなく、女性は足型も分からない状況で大勢の面前で踊るのですから、ある意味で競技会よりも緊張します。
「リードに合わせて踊れますように…」
殿方をがっかりさせないよう、女性は全神経を集中させているんです。そこで大切なこと、それは、男性が女性を不安にさせてはならないということです。シンプル イズ ベスト。技や難しい足型はNG! 自分の場合、メダルテストの3級のステップか、ベーシックで充分。そもそも相手が競技選手だから技が通じるとは限りませんよ。(上級選手のパートナーは別? そう主張しているのは、ひょっとして自分だけ?)

 一般的に、男性は単純作業が苦手な傾向にあると言われます。他方女性は単純作業を嫌がらずに、サクサクこなすと言われます。パーティーにおいて単純なステップの繰り返しで踊ったら、女性を退屈させてしまうのではとお考えなら、それは勘違いです。難しい足型や派手なバリエーションを使わなくても、ベーシックだけで女性は充分に満足します。ルンバなら、オープン・ヒップ・ツイスト、ファン、ホッキー・スティック、ニューヨーク、スポット・ターンの繰り返しでよろし。サンバなら一曲とおして、目と目を合わせてリズミカルにウイスクも粋です。タンゴは情熱的に太腿を深く入れて、ウォーク・リンクそしてクローズド・プロムナードの繰り返しで大満足。(途中でバック・コルテが必要となりますが)初級のステップでご婦人を踊らせたら、過小評価されてしまうのではとご心配なさるなら、そんな心配はご無用です。ラテンにしてもスタンダードにしても、踊らずとも組んだ瞬時に、女性はあなたを評価してくれています。(それって、コワすぎ?)

 「安心をカタチに…」というキヤッチフレーズがあるように(これは奥様をターゲットとした探偵事務所の宣伝)、『女』とは『安心』したい生き物なのです。自分もそう。競技選手のパートナーは、勝敗が決められる競技会では無茶(?)なリーダーのリードに合わせて、作り笑顔で必死に踊っているのですから、リーダー以外の男性に踊っていただける『非日常』のパーティーでは安心して踊りたいと願っているんです。安心(ベーシック)の中にも、随所にちょっとした遊び心(バリエーション)があれば、嬉しい。コントラ・チェックやスプリット・キューバン・ブレークスが決まれば、胸キュンです! これはダンスに限りません。仕事や家庭においてもそう。安心かつドキドキしたい。単調で平穏な生活の中にも、女性はときめきを求めているんです。ああ、女って『贅沢な生き物』なのでしょうね。(笑)

著者名 眼科 池田成子

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