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七月から当院に血管外科を開設いたしました。血管外科で扱う主な病気は、閉塞性動脈硬化症、動脈瘤、静脈瘤、深部静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群の元になる病気)などです。今回は閉塞性動脈硬化症について話をします。
閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化のため主に脚の動脈が狭くなったり、塞がったりする病気です。 主な症状は間歇性跛行〔一定の距離を歩くと、脚のふくらはぎが痛くなり歩けなくなりますが、少し休むと痛みがなくなりまた歩ける〕です。 症状が進むと歩かなくても痛むようになり、足の色が悪くなってきます。さらにほうっておくと腐ってしまいます。こうなると切断するしかありません。
切断よりもっと怖いこともあります。動脈硬化症は全身疾患です。心臓や脳の血管にも同じことが起こります。今、間歇性跛行のある方の今後五年間の死亡率は約三十%と言われていますが、死因の半分以上は心筋梗塞です。しかし、心臓の血管病変も早めに見つけることができれば、治療を受け心筋梗塞をある程度予防することもできます。
閉塞性動脈硬化症が、他臓器の動脈硬化性疾患発見のきっかけになることがあります。
間歇性跛行等、閉塞性動脈硬化症らしい症状のある方は、ぜひ一度当科外来へお越し下さい。
心臓血管外科部長・呼吸器外科部長
北澤 愼次