社交ダンス物語 6 「D級選手、B級戦に挑戦」

コラム

 前回の柿崎での結果の惨敗に終わった。競技選手のクラスはA~F級まであるが、D級維持のためには、予選を通過しなければならない。それが不可能な場合、自己級、又はそれより上のクラスの競技会に、年間五回以上出場しなければならないという規定がある。我々は出場回数でポイントを稼ぐため、埼玉で開催されるラテンアメリカンB級戦へち遠征にでた。
 150組の選手達が決勝をかけて戦った。B級選手に交ざって戦ったD級選手は、我々を含め3組のみであった。フロアに立った時、足が震えた。
『自分が一番!』と思いこみ、曲がなり始めるやいなや、無我夢中で踊った。ダンスとは曲に合わせて踊るものであるが、何の曲に合わせて踊ったのか記憶にすらない。
 結果は予選落ち。しかし我々はお祭り騒ぎであった。というのは、採点表はゼロではなく、ワンチェック入っていたからだ。10人のジャッジ(審査員)の中で1人の先生が、B級戦にふさわしい踊りであったと我々を評価してくれたことになる。
 ジャッジに大感謝。その先生が、白内障に罹っていないことを願う。
 (次は長岡大会)

ちなみに新潟県アマチュア選手で、ラテンアメリカンA級は一組だけ。ダンスの世界はキビシイノデアル。

著者名 眼科 池田成子