社交ダンス物語 364 ダンス de 天国

コラム

「ひとりでも私の演技を見て喜んでくれる人がいるならば、私はその人のために演じる。」
これば吉永小百合さんの名言です。
「ひとりでも僕と踊って喜んでくれる女性がいるならば、僕はその人のために踊る。」
これはうちのリーダーのコトバ。泣けてきますよね。(笑)
さてダンスには3通りあると、かつて申し上げました。(第260話)楽しいダンス、美しいダンス、そして勝つためのダンス。ダンスパーティーにおいては、楽しいダンスでなければなりません。ところで楽しいダンスとは、なんぞや? コーチャーそしてうちのリーダーによると、男子にとってダンスの醍醐味は、女子にリードが伝わることだそうですよ。逆に伝わらなかったら、ガッカリ?
 
「男の人をがっかりさせてはいけない…」
ボールルームダンスでは、方向とステップを決めるのは男子のお仕事。リードに合わせて踊るための女子の三原則は「待つ」「受ける」「ゆだねる」といわれます。とはいえ、自分は待つのが苦手。ダンスパーティーは競技と違って、どんな足型が仕掛けられるか分かりません。パーティーで男の人を満足させるためには、女子はリードを感知して、それに素早く応じること。とはいえ自分の場合、予測して先に動いてしまいます。うちのリーダーの話によると、パーティーでオーバースウェイを仕掛けたら、大抵の女性はスローアウェイをなさるそうです。そこで仕方なく、女子に合わせて男子もスローアウェイ。(笑)まれにオーバースウェイが通じることもあるそうです。そんな時うちのリーダーは、「僕のリードが通じた!」と、天に昇る心地になるそうですよ。
 
 女子にとってダンスパーティーでは、お誘いしてくれた男性からどんなステップがくるのかドキドキ・ワクワク。ワルツの場合、ナチュラルターンはイン? それともアウト?(第208話)5年ぶりに参加した上越市内のパーティーにて、コーチャーの仰せの通り自分から動こうとはせず、半身ずれてどちらかの足に重心を置いて待っていたつもり… 
「あーっ!」
男の人の悲鳴が…。(ゴメンナサイ)
「ダンスを始められて、間もないのですか?」
別の男性からは、そのようなお言葉が…。競技歴16年だなんて、とても言えませんわ。(涙)とはいえその日、初めての方とワルツのレフト・ウイスクが踏めたことに感激いたしました。フォーラウエイ・リバース・アンド・スリップ・ピボットからオープン・テレマーク、そしてスローアウェイ・オーバースウェイを気持ちよく決めさせてもらった時、ダンス・カレンダーでピクチャーポーズを決めているWorld Proをイメージしちゃいます。(ハートマーク)
 
 さて、スタンダードは良いのですが、ダンスパーティーで問題となるのはラテンです。ルンバやチャチャチャの曲がかかったら、音を外して踊っている男子を見受けます。そんな時、女子は踊っていて、とてもキモチ悪いのですよ。でも、合わせて踊るしかありません。笑顔で踊っていますが、「早くこの曲、終わってちょうだい!」と、心の中で叫んでおります。
「ラテンA級と踊れるぞ!」
パーティーでは、W先輩から茶化されます。自分はシニアラテンA級のパートナーですが、ルンバやチャチャチャはともかく、パーティーでサンバやパソ・ド・ブレの曲がかかったら、フロアから逃げ出したくなるのですよ。なぜって? 即戦力を求められて、ダンスを始めてすぐ競技。(第4話)サンバやパソは、自分たちの競技の足型しか知りません。とはいえW先輩、17年前のパーティーでサンバがかかった時、私を誘ってくれました。当時サンバなんて踊ったこともありません。なのに、まるまる1曲踊らせてもらえたのですよ。先輩に合わせて、見よう見まねでサンバウイスク。しかも曲の始めから終わりまで、両手を合わせて延々とウイスクの繰り返し。先輩は笑顔、私も笑顔。それを見ていた周りの人達は驚異的に思えた? あんなに豪快で心に残るダンスは、そうないでしょう。さすがパーティー王、初心者からベテランまで、女の人を喜ばせるのはお手の物。W先輩、お勉強になりました!(笑)
 
 
☆ダンスは天国! 天国と地獄は紙一重?(苦笑)
著者 眼科 池田成子