「ダンスで初対面の男性や、不特定多数と手を握り合っているのに、何でスポンジが怖いんだ?」
はい、そうですね。
スーパーの買い物かごやエレベーターの操作盤、公衆トイレの蛇口や内鍵、便座、コインやお札も不特定多数の方が触っておられます。それらは平気で触れるのに、なぜか自分は指ぬらしスポンジだけはダメなのです。(コワすぎ!)スーパーの袋詰めさせるカウンターには、セロテープも設置してあります。セロテープを小さく2つ切って、ポリ袋の口の両サイドに一部貼付け、残るテープの端を両手に持って左右に開き、袋を開けていました。でも、裏技があったのですね。袋の口を上にして両手ではさみ、両手をこすると袋は簡単に開きます。ストレスフリー。ハンドクリームや水で指をしめらせる必要もありません。
日常で使える裏技は、あったらとても便利ですよね。裏技といえば伊藤家が有名。Tシャツを一瞬でたたむ裏ワザや、タマネギを切っても涙が出ない方法など。自分もちょっとした便利で楽しい裏技を考えています。クリーニングに出して落ちなかったシミを抜く裏技や、プロが落とせなかったキッチンの汚れを落とす裏技など。ちょっと過激でしょうか? 衣類に付いたシミは漂白剤の原液を直接ふりかけて、瞬時に水で洗い流して落とします。えっ? 大丈夫かですって。色物でも結構イケますよ。生地にもよりますので、試すなら捨てても良いと思われる服で試してみて下さいね。
最後に、裏技といえばダンスそのものが『裏技』でしょうか? 薄暗いダンスホールで『オバさん』が『女の子』に見られる裏技や、競技会でフロアへ入場する際に、ジャッジやお客さまにあたかも上級選手のように見せる裏技など。ワクワクしますね。(笑)そうそう、眼科医としての仕事をしていて、ちょっと困ること。それは検査の際に、患者さまが見ていただきたい方向を見て下さらないことです。とくに小さなお子さまがそう。真っすぐ見て欲しいのに、キョロキョロして大人の言うことなど聞いてくれません。そんな時の裏技は…。
「先生の鼻に、鼻くそ付いてない?」
するとお子さまは、はっと池田の顔を見てくれます。大人の男性患者さまの場合、左を見ていただきたいのに目は真っすぐ凝視したまま。全く動かないこともあります。緊張していらっしゃるのでしょうか? そんな時の裏技は…。
「左に美人の看護師がいます。」
すると患者さまの視線は、瞬時にして看護師のいる左へ。読者の皆さま、暮らしの中でちょっと困った時、便利で楽しく役立つ裏技を見つけましょうね。(笑)
著者 眼科 池田成子