社交ダンス物語 370 Tricks(裏技)

コラム

 皆さま、こんにちは。糸病・眼科の池田です。日常生活で、ちょっとしたお困りごとはありませんか? 自分の場合、ポリエチレンの透明な薄い袋(アイラップ)が即座に開けられないことです。指が乾燥しているのでしょうか? スーパーのレジでお勘定を済ませ、買い物かごの中身をマイバッグに詰め替える際に奮闘いたします。お肉やお魚、お惣菜の入ったトレイは汁が出ないように備え付けのポリ袋に入れようとしますが、懸命に指で袋を擦っても袋は一向に開いてくれません。両サイドはピッタリ貼り付いたまま。カウンターには、指ぬらしスポンジが備え付けてあります。でもコワくて、誰が触ったか知れない濡れたスポンジに、直接指を入れることができないのです。
「ダンスで初対面の男性や、不特定多数と手を握り合っているのに、何でスポンジが怖いんだ?」
はい、そうですね。
 
 スーパーの買い物かごやエレベーターの操作盤、公衆トイレの蛇口や内鍵、便座、コインやお札も不特定多数の方が触っておられます。それらは平気で触れるのに、なぜか自分は指ぬらしスポンジだけはダメなのです。(コワすぎ!)スーパーの袋詰めさせるカウンターには、セロテープも設置してあります。セロテープを小さく2つ切って、ポリ袋の口の両サイドに一部貼付け、残るテープの端を両手に持って左右に開き、袋を開けていました。でも、裏技があったのですね。袋の口を上にして両手ではさみ、両手をこすると袋は簡単に開きます。ストレスフリー。ハンドクリームや水で指をしめらせる必要もありません。
 
 日常で使える裏技は、あったらとても便利ですよね。裏技といえば伊藤家が有名。Tシャツを一瞬でたたむ裏ワザや、タマネギを切っても涙が出ない方法など。自分もちょっとした便利で楽しい裏技を考えています。クリーニングに出して落ちなかったシミを抜く裏技や、プロが落とせなかったキッチンの汚れを落とす裏技など。ちょっと過激でしょうか? 衣類に付いたシミは漂白剤の原液を直接ふりかけて、瞬時に水で洗い流して落とします。えっ? 大丈夫かですって。色物でも結構イケますよ。生地にもよりますので、試すなら捨てても良いと思われる服で試してみて下さいね。
 
 
 最後に、裏技といえばダンスそのものが『裏技』でしょうか? 薄暗いダンスホールで『オバさん』が『女の子』に見られる裏技や、競技会でフロアへ入場する際に、ジャッジやお客さまにあたかも上級選手のように見せる裏技など。ワクワクしますね。(笑)そうそう、眼科医としての仕事をしていて、ちょっと困ること。それは検査の際に、患者さまが見ていただきたい方向を見て下さらないことです。とくに小さなお子さまがそう。真っすぐ見て欲しいのに、キョロキョロして大人の言うことなど聞いてくれません。そんな時の裏技は…。
「先生の鼻に、鼻くそ付いてない?」
するとお子さまは、はっと池田の顔を見てくれます。大人の男性患者さまの場合、左を見ていただきたいのに目は真っすぐ凝視したまま。全く動かないこともあります。緊張していらっしゃるのでしょうか? そんな時の裏技は…。
「左に美人の看護師がいます。」
すると患者さまの視線は、瞬時にして看護師のいる左へ。読者の皆さま、暮らしの中でちょっと困った時、便利で楽しく役立つ裏技を見つけましょうね。(笑)
著者 眼科 池田成子