「これが、地球をダメにしている…」
プラのトレイは一度使用されたら、家庭ごみとしてプラごみの日に捨てられてしまいます。プラの買い物袋もそう。これは、地球温暖化の原因となります。自分が小学生だった昭和40年代は、お店にはプラの買い物袋はありませんでした。当時のお母さん達は竹製の買い物かごを腕に下げて、お買い物をしていましたね。
ここで、「エコ」について考えてみましょう。エコの意味で最も知られているのは「エコロジー(ecology)」を略したもの。エコロジーは「生態学」や「自然環境」を意味する単語。ここから、「環境にやさしい」「環境に配慮している」という意味合いで「エコ」という言葉が使われるケースが多いようですね。もう一つ、近年広がっているのが「エコノミー(economy)」を略したもの。エコノミーの意味は「経済」「節約」など。環境に配慮するために節約したり、エネルギー消費を抑えたりすることを「エコ」と表現されています。「エコ」の関連語にエコバッグ、エコドライブ、エコツーリズム、エコビジネスなどありますね。エコ活動もそう。エネルギー関連活動(省エネや創エネなど)、ごみ削減運動(リサイクルやリユース)、大量消費の見直し、節水・環境保全活動など。
エコに関して、もう少し熱く語らせて下さいませ。地元のスーパーのみならず、当院の医局でも自分は一抹の不安を感じております。お昼休みには、ドクター達に日替わりのお弁当が配達されます。プラのお弁当箱同様に、割り箸もごみ箱へポイ捨てされています。現在では割り箸の95%以上が輸入品で、ほとんどが中国製だそうですね。現在の日本では、比較的高級な割り箸の製造が主となっているそうです。いずれにしても、一回使ったらポイです。森林伐採も、地球温暖化を引き起こすといわれます。エコを科学すればするほど、自分は一度使用した割り箸を捨てるのが心苦しいのです。そこでお昼のお弁当を食べた後に、自分は割り箸を水洗いします。その割り箸を干して、翌日のお昼にまたリユースします。これ、なかなかイケますよ。1ヶ月ほど同じ割り箸を使っていたら、医局の秘書さんからピシャリ!
「捨てて下さい!」
代わりに医局用の、黒いプラの割り箸が支給。(苦笑)
「割り箸を使い回すドクターが糸病にいた!」
病院の経費削減を兼ねているとはいえ、糸病のイメージに波紋を呼ぶようでしたら、院長先生、事務長さん、ゴメンナサイ。最後にエコといえば、うちのリーダーは自称『エコな競技選手』だそうです。競技ダンスの際に着用する燕尾服や競技用ドレスは、形が崩れるので通常はクリーニングに出しません。陰干しして、何度も着回します。女子のラテンのドレスもしかり。他方、汗でびっしょりになった男性用のラテンドレスは臭くなるので、自宅でやさしく手洗いが可能です。
リーダー:「このラテンのドレス、洗わなくて良いよ。汗もついていないしね。次の群馬県大会の時にまた着るから。」(第396話)
試合ではチビ・ハゲ一回負け。うちのリーダーは汗も出ないそうです。そして群馬県大会で踊り終えて…
リーダー:「成子さん、洗わなくて良いよ。汗ひとつかかない。次の埼玉県大会でまた着るよ。」
ああ節水、洗剤も極力使わず。うちのリーダーは、環境保全に協力しているエコな競技選手なのでした。(苦笑)
著者 眼科 池田成子