え? 今住んでいるマンションのお部屋のリフォームかですって? 残念ながら違います。今、住ませていただいているマンションの賃貸のお部屋は、リフォーム厳禁。家主さまのご所有物ですので。築20年ともなれば、窓辺や壁、床、お風呂にトイレ、キッチンなどの水回りに経年劣化が著しく発生してまいります。(涙)そもそも入居前から、マンションの床の表面は凸凹していました。鍋や缶を落として、自分がつけちゃったプチ傷もありますが。(家主さま、ごめんなさい)。気になる箇所は見て見ぬふり。うちのマンションの賃貸のお部屋は、まさに日光東照宮の『三猿』ですわ。「見ざる、聞かざる、言わざる」。あ” 言わざるもとい、言っちゃった!(書いちゃった!)(苦笑)
前置きが長くなってしまいました。現在リフォーム進行中は、競技用のダンスのドレスです。ドレスのリフォームだなんて、ダンスをなさらない方には、ピンとこないかもしれませんね。新しく買えば良いのにと。ボールルームダンスの女子の競技用ドレスはたいへん高価です。プロの先生なら、フルオーダーで100万といわれます。ただのドレスではありません。勝つために計算された戦闘服です。スポンサーがいない限り、アマチュアには100マンはムリ! これは茶道の師範である叔母から聞いたお話です。家元のお茶会では、着物はコワい程に見られているそうですね。しかも一度着た着物は、二度着られないとか。競技用ドレスも然り?(コワすぎ!)ドレスは勝つためだけではなく、お客様を楽しませる重大なアイテム。毎回同じという訳にはゆきません。
「新調するにはコストがかかるし、今使っているドレスを全く違った雰囲気に変えたい…。」
そんな方のために、プロのドレス屋さんは手持ちのドレスを驚くほど変身させてくれます。それが、ドレスのリフォーム。大胆な色のチェンジやグラデーションをつけたり、襟ぐりやフロートを別物に変えたり、スカートのボリュームもアップもしてくれます。新調するお値段の3分の1から半値の価格で、手持ちのドレスがよみがえるのです。
とはいえ、内心自分はドレスのリフォームはしたくないのです。なぜって? スタンダードのドレスはひさや製です(第222話)ひさや製のドレスは計算し尽くされたデザインと高く評価しております。リフォームはせず、今まではメンテナンスをお願いして、上手(?)に着回してきました。とはいえ乳××を患ってからは、背に腹はかえられぬ。(ムンクの叫びマーク)手術を受けてから、左胸と左脇が慢性的にピリピリ痛みます。皮膚と衣服の摩擦は、ゴーモンそのもの(涙)。脇や胸を締め付けるドレスは体に負担をかけます。そこでこのたび、当院のジャズ演奏グループ、糸病スウィングガールズと競演(第214話)した際に着用した脇がタイトな赤いドレスを、思い切ってリフォームすることにしました。
「痛いの痛いの飛んでけ〜」
ちなみに、ただいまリフォーム中のドレスは、京都で開催された10ダンス選手権(第404話)でも着用いたしました。思い入れの深いドレスです。
「もとの原型のまま、リフォームお願いします!」
そんな客いる?(笑) 今年の11月2日に開催予定のシニア新潟県大会で、お披露目できたらと願っております。リフォーム前のドレスを知りたいという方は、You Tubeで「糸魚川総合病院 sing sing sing」で検索ください。かつての糸病バンドの生演奏のもとで、チビ•ハゲはステージで奮闘して踊っていますよ。
著者 眼科 池田成子