ところで皆さま、年をとるにつれて、お正月に晴れ着を着るのが億劫になりませんか? 自分はここ数年間、お正月はユニクロのフリースとダンスの黒いスパッツです。まさに日常の「ケの日」のまま。そもそもこの年にもなれば、日本髪を結えるだけの髪のボリュームがありません。(涙)かもじ(髪を結う場合に、地毛の足りない部分を補うための添え髪・義髪)に頼るという手段もあります。かもじ、ガンコな汚れがサッと落ちる、ちぎって使う洗い磨きのスチールウールをイメージして下さい。黒い綿毛をちぎって、地毛の下に混ぜて髪にボリュームを持たせます。これ、頭皮が痒くなるんですよ。そうそう、シニア・グランドシニアのボールルームダンスの競技会では、パートナーさん達は光る石の付いたボリューミーでデコラティブなヘアピースですよね。ダンスの競技会やデモも「ハレ」。非日常です。(笑)
ここで、ハレの日のお正月に食べるといえば、おせち料理。服装は「ケ」でも、食べるものは「ハレ」と言いたい所ですが、自分は糸魚川へ赴任してから年末年始はカップ麺(どん兵衛)ということも…。年末年始は里帰りで、糸魚川の人口は爆発します。よって、救急外来からコールあり。大晦日に実家の富山と糸魚川を、高速道路を飛ばして3往復したこともありました。
当直医:「目から血を流している患者さんが来ています!」
眼科医、慌てて病院へ駆けつけたら、患者さまの目はウサギのように真っ赤。3例とも結膜下出血でした。これ、見た目はコワいけど、お薬いりません。良く見えるし、痛くもありません。放っておいても1〜2週間で自然に治ります。(涙…苦笑)
ハレの日、特別なお料理は人を笑顔にしてくれます。ハレの日の食卓に華やかな彩りを添えるといえば、「いくら」が定番。お料理に添えてあると、リッチな気分になれますよね。自分は大切な人に新潟加島屋を贈っています。ちまたでは『実質値上げ』をしている商品が少なくない中、高品質を従来の姿のままお客さまに提供したいという加島屋のプライドと意気込みに、値上げにも好感や潔さを感じてきました。(第206話)先月、加島屋から「重要なお知らせ」のゆうメールが送られてきました。今期は史上空前の不漁で、これに伴い魚卵価格が急騰し、過去経験したことのない高値となっているそうですね。自助努力で急激な原料高騰を吸収することが困難であると判断し、やむを得ず急遽いくら・筋子製品を値上げするという加島屋からの通知でした。いくら、いくらになるの?(オバギャグ?)価格改定案内を見ると、なんと倍値に跳ね上がっているではありませんか。(ムンクの叫びマーク)武士は食わねど高楊枝。新潟加島屋、見栄を張って人に贈っても、自分の口には入りませんわ。(涙)糸病コラムをご愛読いただき、ありがとうございます。また食べ物ネタになってしまいました。ハレの日定番のいくら、今年のお正月に食べたという方がおられましたら、あなたは『ハレの3乗』です。ステキ!(さんじゅうまる)
著者 眼科 池田成子
